点光源で「太陽」みたいな光が欲しい

ずっと以前には点光源に近い、小さなハロゲン電球を使った照明器具もあったので、シャープな影を出したり鋭いガラス内の光を演出できましたが、ストロボに変わり発光体が大きくなり、LEDに変わってさらに大きくなるなど、面光源への対応は非常に容易になったのですが、点光源のシャープな光源が入手しにくくなっています。
クライアントからの依頼も含め長らく取り組んできたのですが、やっと現実的な価格で汎用性の高い機材が出現し、導入に至りました。

前にお知らせした、プロジェクターを使った撮影方法も1つの方法といえますが、元々の発光素子自体が撮影を意識していないため、発色面ではコントロールに苦労する機材です。しかし、プロジェクターでしかなし得ない撮影もあるので、全てが新機材に置き換わるわけではありません。

タングステン時代には「エリスポ」と呼ばれる、ライトカッターを備えた照明器具が存在しましたが、この機材も同様の効果があり、ピントの調整も可能です。
光源に窓枠のような表現となる枠(プレート)を使えば、差し込む夕日の表現も可能です。
様々な柄のプレートが用意されているので、シーンで使い分ける楽しみもあります。
現状の照明機器では難しい、氷やガラスを通過した光の演出です。太陽の下に持ち出して撮影することが最終手段ですが、被写体によっては不可能ですし天候に左右されます。この照明機材は見事に太陽の替わりを務めてくれます。

照明機器、光の質、光の色等々に精通することは、写真撮影のプロとしては追求すべきポイントの1つと考えています。今でも白熱電球、蛍光灯、ストロボ、LEDと様々に用意して、クライアントの要望に応えてゆくよう準備しています。

長期データ保存最良の方法は

もうすでに写真がデータだけになって久しいですが、昔のデータが消失した経験は多くの方が持たれておりと思います。最もベストな方法は何かと模索したものですが、当初は様々なメディアが乱立し大容量が求めにくい状態でした。CD,MOディスク(サイズも仕様も様々)、HDD、PD(パナソニックのケース入りMOに近い規格)等々。

現状の弊社では、撮影データ+処理中データ+納品データをブルーレイかDVDかに納めて保存し、最終データのみをHDDに納めてデータベース化しております。10年前のデータが必要になったときなど、CDやDVDが読み込み出来ない場合が時々発生してきました。その頻度は体感ですが1%〜2%だと思います。HDDについても機械製品なので、一定の間隔では通電する必要があり、壊れれば大容量ゆえに被害は拡大します。また、2重保管の煩わしさもあり、もっと強固で安心できる方法は無いかと探してきました。

発見 M-Disc

少し前に今回紹介する「M-Disc」の存在を知り。アーカイブ目的のデータなどはこのメディアでクライアントへお納めするとともに、順次弊社の保管方法も切り替えようと考えています。

M-Discとは

株式会社アイ・オー・データ機器のWebに詳細な説明がされていますので、紹介させてもらいました。
https://www.iodata.jp/ssp/verbatim/opticaldisk/m_disc/

色素とも磁気とも異なる、金属皮膜に記録するという方法に安心感を感じます。まだまだ一般的ではないかもしれませんが、安定性も高く読み出しには特別な機器を必要としないため、価格次第で大いに普及するだろうと想像しています。
こうしたテクニカルの問題は、今正解で10年後にも正解だろうと思える選択をするだけで、10年後には新たな方法が出てくるなら、迷わず選択しようと思います。

メディアは容易に入手出来るメーカーは少なく、普及度合いの低さを物語っています¸

アクセサリー撮影

昨年秋に知人の宝飾デザイナーである堀川晴子さんより依頼を受け、特別なリングを撮影しました。
堀川さんの作品はとてもオリジナリティー高く、素晴らしいデザインと何時も感動を頂いています。このリングは堀川さんが個人的に依頼を受けたもので、お子様用リングもセットになっています。とっても沢山の幸せを描いた物語に、写真の撮影で少しだけ参加させて頂きました。

何時ものように様々なテクニックを総動員しております。
この写真を元にして、サンドブラストを使ったパブミラーを制作しています。次回はその結果もお見せできると思います。

Photoshopの新機能を試す

画像処理全般のスタンダードアプリが先日2022バージョンになり、新しい機能が追加されました。以前からあった「ニューラルフィルター」に「風景ミキサー」という機能が追加されたのはご存じの方も多いかと思います。

すでに内蔵されている雪景色の写真を使って加工した岡山城の写真です

なんとなくそれらしい印象ですが、天守の辺りはガチャガチャですね

どんな写真と組み合わせると面白いのかやってみました

岩肌の写真と岡山城です。う〜〜んこれもありなのかな??

様々な写真を試してみたのですが、最初に見た驚きは凄かったのですが、「こんな風に仕上がるかな」という予想を持って作業すると、意のままになりません。出会い頭にびっくりさせる目的は達成できるのですが、驚愕が次第に困惑に変わってきます。

出来上がった物は「写真」ではありませんね。それは確信できました。

プロテック通信8号をアップしました

前回の7号から隔月の発行で2P仕様となり、写真が見やすくなっているのですが、文章も増えてしまい読みにくいかもしれません。次回から気を付けようと思います。

何時ものようにPDFファイルはトップのメニューからダウンロード出来ますので是非ご一読ください。

プロテック通信-2021-7号公開です

7月末の公開はお休みしましたので、8月末公開が7号になります。
この回から、A4両面となり写真も見やすくなりました。

コロナウイルスの猛威が治まらず、猛暑酷暑と気分と体調にストレスがたまる日々ですが、パラリンピックの映像を見ながら、気がついたら胸いっぱいの感動が頬をつたっています。自然にモチベーションの高まりを感じ、なんとか自分も頑張って乗り切ろうと思えました。

PROTECの正しい色再現-明るさとWBが基本

風景や人物や料理などは、再現する色彩に多くの人が美しいと感じる色彩を求めますが、絵画やイラスト、商品、アパレル等ではオリジナルの色なので、「こうあるべき」がありません。人がその物を見たときの色や明るさを再現することが、撮影の目標になります。

プロテックでは美しい事と正しいことを切り分けて、感覚ではない数値によるコントロールをしています。
この回では明るさの決め方と撮影時のホワイトバランス(以後WB)について、アート作品の複写を題材に紹介します。

<題材の作品は芸術家 高原洋一氏の作品です。了解を頂き掲載しています>

明るさの決定は勘ではなく、このようなチャートを使って行います。

X-Rite社のグレースケールチャートで、中間のグレーが反射率50%の明るさです

真ん中のグレーがRGB値で全てほぼ118となるように露出を調整して撮影します。
何故256階調の中間である128ではないのかとの疑問もあると思いますが、sRGBやAdobeRGBでは、ガンマ2.2なので118が正しいと思って下さい。「何枚か段階露光して後から選べばいいや」では、本来の作品が持つ明るさが損なわれるかもしれません。

作品の用紙は「白に近いだろう」と、勝手な推測で明るさ調整した結果、オートホワイトと自動露出で撮影するとこうなりやすいです
撮影していた部屋の明るさが暗い場合など、濃厚な印象が記憶に残り現物とは大きく異なり、「暗い」仕上がりを作ってしまう場合があります


グレーチャートを基準に明るさとWB調整を行った結果です。
無意味に段階露光を行って使えないデータを増やすよりも正しい撮影を行うことが重要と考えます。
大型ストロボを持ち込んで撮影していても、部屋の状況によって意外なほど大きく変化しています。ストロボの設置が少し変わったら、チャートを入れて撮影しておくように心がけています。

次に色彩について考えます
上の写真はCANON R5の標準的な色設定である「スタンダード」を使っていますが、色彩の印象が違っています。


Canon 独自の色調整機能である「ピクチャースタイルエディター」を使って、好き嫌いではなく最も現物の色彩に近い「オリジナルピクチャースタイル」を制作し適用させた結果です。
青の色彩がハッキリ異なっています。

極論をいえばカメラの色彩は「正しく色彩を記録」するようには作られていません。人が期待したような色彩で再現できることを良い色のカメラとしているため、仕方ないと思います。反面、正しい色彩を必要とする撮影では害しかありません。

児島水田の空撮

先月末に撮影したドローンによる写真になります。
この時期にしか見られない水鏡となった水田と、雲の位置で刻々と変わる薄明光線を捉えました。
夕景も撮影したかったので、この日以降も気にしていましたが天候に恵まれず、終ぞ夕景を撮影することが叶いませんでした。来年までの楽しみにします。

岡南飛行場の制限表面

制限表面とは航空機が安全に離着陸するためには、空港周辺の一定の空間を障害物が無い状態にしておく必要があり、そのために設けられた制限区域のことを言います。
空港近辺に一定以上の建築物を設置できないのも、制限表面による制限です。

ご覧のように岡南飛行場の制限範囲は児島湖ほぼ全域を覆っております。
今回使用したAutelrobotics evo 2 proはDJI系列と異なりカスタムロック解除(https://www.dji.com/jp/flysafe/custom-unlock)を行い飛行させることはできません。
また、飛行中にもこの範囲に入らないように制限を受けます。

せっかく必要な手続きを踏んだのに、いざ飛ばそうと思ってから制限表面に拒まれ飛ばせないということも起こりえますので、制限表面についてご留意ください。

ビオラ4重奏

先日 ビオラ4重奏のグループのプロフィール撮影をさせていただきました。


通常なら 多少緊張なさり撮影するときに気をつかうのですが まったく そんな心配はなく みなさん ずっと笑い声が絶えませんでした。


 この方たちの奏でる音楽はさぞ息がぴったりで 楽しいんだろうな と思います。

もちろん 肌や表情がきれいに再現できるようにライティングに気をつかいました。

なお ビオラの4重奏は全国的にもめずらしいそうです。