長期データ保存最良の方法は

もうすでに写真がデータだけになって久しいですが、昔のデータが消失した経験は多くの方が持たれておりと思います。最もベストな方法は何かと模索したものですが、当初は様々なメディアが乱立し大容量が求めにくい状態でした。CD,MOディスク(サイズも仕様も様々)、HDD、PD(パナソニックのケース入りMOに近い規格)等々。

現状の弊社では、撮影データ+処理中データ+納品データをブルーレイかDVDかに納めて保存し、最終データのみをHDDに納めてデータベース化しております。10年前のデータが必要になったときなど、CDやDVDが読み込み出来ない場合が時々発生してきました。その頻度は体感ですが1%〜2%だと思います。HDDについても機械製品なので、一定の間隔では通電する必要があり、壊れれば大容量ゆえに被害は拡大します。また、2重保管の煩わしさもあり、もっと強固で安心できる方法は無いかと探してきました。

発見 M-Disc

少し前に今回紹介する「M-Disc」の存在を知り。アーカイブ目的のデータなどはこのメディアでクライアントへお納めするとともに、順次弊社の保管方法も切り替えようと考えています。

M-Discとは

株式会社アイ・オー・データ機器のWebに詳細な説明がされていますので、紹介させてもらいました。
https://www.iodata.jp/ssp/verbatim/opticaldisk/m_disc/

色素とも磁気とも異なる、金属皮膜に記録するという方法に安心感を感じます。まだまだ一般的ではないかもしれませんが、安定性も高く読み出しには特別な機器を必要としないため、価格次第で大いに普及するだろうと想像しています。
こうしたテクニカルの問題は、今正解で10年後にも正解だろうと思える選択をするだけで、10年後には新たな方法が出てくるなら、迷わず選択しようと思います。

メディアは容易に入手出来るメーカーは少なく、普及度合いの低さを物語っています¸

アクセサリー撮影

昨年秋に知人の宝飾デザイナーである堀川晴子さんより依頼を受け、特別なリングを撮影しました。
堀川さんの作品はとてもオリジナリティー高く、素晴らしいデザインと何時も感動を頂いています。このリングは堀川さんが個人的に依頼を受けたもので、お子様用リングもセットになっています。とっても沢山の幸せを描いた物語に、写真の撮影で少しだけ参加させて頂きました。

何時ものように様々なテクニックを総動員しております。
この写真を元にして、サンドブラストを使ったパブミラーを制作しています。次回はその結果もお見せできると思います。