散歩用レンズ

大きくて重いレンズが多い、Canon RFシリーズのレンズにあって、小型で安価なRF24-50mm F4.5-6.3 IS STMを発売日に入手しました。


https://cweb.canon.jp/eos/rf/lineup/rf24-50-f45-63/
レンズの構成枚数の少なさから、デジタル補正に頼るところの大きいレンズだと予想していましたが、一番気にかかっていた歪曲補正について、少しだけレポートです。

カメラはEOS R5なのでやはりカメラヘビーな印象は否めません

このレンズはjpeg撮影と純正RAW現像アプリで作られるデータを見る限り、殆ど欠点を感じません。しかしAdobe Camera RAWで現像する場合では極端に異なります。
jpeg撮影時の画像は以下の通りです

Jpeg撮影 レンズ収差補正あり
DPP現像 レンズ補正あり

大きな差はありません

DPP現像 レンズ収差補正 なし

周辺減光の補正がキャンセルされただけで、歪曲に変化は見られませんでした。少し周辺が暗くなった程度です。しかし、このレンズは素晴らしい性能だと考えるのは早計でした。

Adobe Camera RAWで現像 レンズ収差補正あり

歪曲収差がカメラやDPPと比較して、少し不完全な印象です

Adobe Camera RAWで現像 レンズ収差補正 なし

RF24-240mm F4-6.3 IS USM以上に、24mm広角端での歪曲は大きいようです。対角線魚眼か?と思えるほどです。

この段階では、よくできた補正技術で、補正後にチャンと24mm画角が保持されているようなので、ひとつの選択肢として歓迎できそうです。
少し首を傾げるのは、カメラのレンズ歪曲補正はオン・オフの選択ができません。DPPでも歪曲収差のボタンは機能しているように見えますが、全く動作していませんね。社外品のRAW現像アプリを使わなければ、「歪曲の無いレンズ」に見えるかもしれません。
では、周辺部と中央部で解像感の違いは見えるのでしょうか確認します。

画面中央付近             画面左端付近

jpeg撮影データの部分を拡大して紹介します
上の画像では明らかに解像感の低下を確認出来ますが、実際にはさほど問題ないレベルです。周辺部では画像処理の影響でかなりノイジーになるのが気になりますね。RAW現像時に輝度ノイズの調整を旨くやるとなんとか無視できそうです。

RAW現像でノイズ調整を加えた別の画像です

左が画面周辺で右が中央ですが、問題は感じないレベルです。

ほぼF1.8シリーズの単焦点レンズと変わらないサイズで、使いやすいズーム域のこのレンズは、町歩きに最適でした。特に今回のように雨の中を傘をさして徘徊する時などベストチョイスです。
開放絞りが暗いとか今回のような撮影では気になりませんでした。ミラーレスになって初めて実現できたスペックですね。カメラのスイッチ オンオフでレンズを沈胴させなければ良いのですが、何処か華奢な印象なのでその都度沈胴させるとかなり面倒です。

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