モニターの周辺の環境光や撮影用照明に使えるLED電球はどれだろう?
白熱電球や蛍光灯が急激に姿を消してゆき、LEDが主役となった最近ですが、演色指数の高い製品はとても高価でした。
以前からとても気になっていて、以前にもアイリスオーヤマの製品を紹介していますが、今回はオーム電機の安価な製品が加わったので、簡単に入手出来る4種を比較してみました。
左からTOSIHBA E-CORE きれい色40W相当 Ra=90、IRIS OHYAMA 高演色 60W相当 RA=97、GoodGoods 60W型 Ra=95、OHM GRANGRANDE 60W
型 Ra=93 どれも通販で簡単に入手可能ですがTOSHIBAだけは販売終了しているかもしれません。
以下にスペックをまとめました。
高演色タイプは総じて消費電力の割に暗いという傾向がありますね。また、全てが中国製品でした。価格はまちまちですがOHMの製品の安価が気になります。
色再現と光色のチェックをしてみました
X-RiteのチャートをEOS 5Dmk4で撮影し、グレーが無彩色になるホワイトバランスの数値と、リフレクター無しで60cmの距離の明るさを実測した結果です
チャートの各色彩をチェックしたところ、赤系、青系でTOSHIBAのみ少し彩度が低く再現されていて、他の機種は大きな差を見つけられません。
IRIS OHYAMAは光色も見事で、撮影においても5000Kのカメラ設定でドンピシャです。D50や5000KにマッチしたCMSモニターの環境光としても、以前の色評価蛍光灯と同等に使用できます。OHMは少し赤く消費電力の割に暗いことがわかります。少し世代が前のTOSHIBA E-CORE きれい色はハッキリと色温度が低くマゼンタ被りを感じます。(E-COREは2012年の発売)
まとめ
弊社では長年パソコンのモニターはD50にキャリブレーションし、室内照明は色評価用蛍光灯のD50(パナソニック、リアルックス)を使用してきましたが、蛍光灯の生産減少に伴い色彩観察環境の今後に不安を抱えていました。観察環境の新たな基準のために、信頼出来るLED照明選定することは急務でした。40W型のLEDでは信頼出来そうな製品もありますが極端に高価なので簡単に交換は出来そうにありません。モニター周りだけでも信頼出来る光源として、弊社ではIRIS OHYAMAを使ってゆこうと思っています。
また、モニター周りではなく撮影スタジオでの環境光としての使用では、安価なOHM電機の製品も有効と判断します。