好きな写真はカレンダーに

 折々に撮影した好きな写真があっても、パソコンの中に埋もれてしまい、飾らないといつの間にか心から消えてゆき、見返す機会が殆どないことに気づいたのです。数年前まで年末になると恒例行事のように、気に入ったカレンダーを探しては購入していたのですが、自分でカレンダーを作って写真のある空間の楽しさを感じるようになって、全く購入しなくなりました。昨年のカレンダーを一分掲載します。

1月1枚のカレンダーをA3にプリントして部屋に張っていると、自分の写真に対する感じ方が変化したように思えるときがあります。
自分の写真と向き合うことは自分と向き合うことでもあり、豊かな気持ちにさせてくれます。

下津井散歩

少し暖かかな日に、単焦点レンズ数本を持って下津井を散歩してきました。幾度となく歩いた町ですが、目にとまる景色はその都度違うようです。
無理矢理「絵にしないで」小さく心が動いた瞬間を、ゆっくりと息をするように捉えました。

水仙の花が港町を見下ろしていました。古い町の路地を優しいネコたちと散歩する、優しい時間が流れていました。

一歩進めたかもしれません

 先に大口径レンズを使う話を書きましたが、今日の山歩きでは予備で持参した標準ズームの出番は無く、F0.95のレンズで終日通せました。写真って使う道具で「何が見えるか」とか「何を見たいか」が変化するようです。しばらく使っていると、こんな写真を撮らなくてはという思い入れは無いはずなのに、自然と変化しているようです。

35mm F0.95 絞り開放で撮影
35mm F0.95 絞り開放で撮影

道具が感覚を引き出してくれるということはあり得ることと思いますが、自分の感覚の引き出しに転換するためには、永久抗体を作る様に身体に憶えさせる時間が必要ですね。
今は撮影する事がとても楽しいのです。

とにかくピントの浅いレンズに魅せられています

広告写真を生業として長くやってきましたが、そのためかピントがしっかり合っていて、垂直水平線はまっすぐで歪みなく撮影する事が、良い写真に必須のようになっていました。安価で非常に大口径の浅い被写界深度が楽しめるレンズにようやく出会うことが出来ました。

トータルホーム様展示場にて撮影 楠田佳子

デジタルカメラの進化で、鮮やかな色彩やキリリとした細部描写に頼りがちで、何を撮影しているのか分からなくなっていた部分も否定できません。しかし、こういったレンズによって、巷に多く見かける「空気」「雰囲気」「時間」を感じる写真を体感し、撮影を楽しむことが出来ました。まだまだ勉強ですね。