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PSEのはたらき 基本5PSの特性
基本5PSの特性2

CONTENTS

ピクチャースタイルの働きについて

◆高彩度マッチによる新世代デジカメ色彩の制作。正しい色彩再現を目指して

◆ピクチャースタイルファイル DownLoadいろいろ

◆ピクチャースタイルって何だ?

◆ピクチャースタイル 基礎知識

◆最低限必要なCMS環境とは

PSEで新たな色彩を作るときにも、既存の5PSが元となるので、性質を徹底的に理解することは有効です。単に鮮やかさやコントラストの差ではなく、色合いごとの彩度のバランスと色合いの再現性など注目し、徹底的に理解して欲しいのです。
ここでは、スタンダードと他のPSの色彩差として解説します。

スタンダードとポートレート

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基本の中でもデフォルトとなっているスタンダードは多くのシーンで不満のないバランスを考えて作られているため、汎用性は高いが少しの調整が常に必要な色彩とも言えます。ややコントラストが高く、高輝度部(明るい色彩)でも色乗りがよい性質を持っている。

ポートレートは人物の中でも女性をターゲットとした色彩で、肌に相当する明るく彩度の高くないオレンジが、明るく彩度を少し押さえ赤方向に色合いを回転させた再現となる。しかも屋外での撮影を強く意識した設計なので、緑や青空などは「風景」に準じる鮮やかさで再現される。

スタンダードではやや黄色い肌色だが、明るく赤みを帯びているので、ヌケが良い

スタンダード     ポートレ-ト

風景

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LINKs Canon PSE解説ページ

Canon NEW app   ダウンロード

CMS Tools  エックスライト社

スタンダード     風景

スタンダード     風景

風景はその名の通り風景写真に特化させた色彩と表現されていますが、その具体的特徴は青空が鮮やかでスタンダードより濃く、緑は鮮やかで明るく再現され、この2色の編集量は他のPSとは大きく異なってます。また、マゼンダ付近の赤も、黄色よりの赤も、両方とも赤に色合いが収束するように調整され、夕日を強く意識した色作りになっている。

青空の再現は強力で明るい青空でもしっかりと色の利欲再現されるが、紺碧の濃い青空は逆にあっさりとしてしまう

緑の彩度が極端に高く暗い緑も明るく再現される

ニュートラル

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ニュートラルは色彩そのものに目的を持たせず、彩度、コントラストを押さえた設定としているが、レタッチ前提の色彩であることを「素材性」と呼び習わしてきた意味合いとは異なる、一つの色彩個性であると理解しています。スタンダードとニュートラルで双方のコントラストや彩度をどれほど調整しても、同じ色彩にならないことからも明白でしょう。

建物の彩度が低めでコントラストも低く軟調。雲の階調も良く再現され空の色合いは少し異なる

スタンダード     ニュートラル

忠実設定

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明るい空の色彩がスタンダードよりしっかりと再現されているが、緑の彩度は低い

スタンダード     忠実設定

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忠実設定はその素性が分かりにくい色彩の一つでしょう。名前では現物通りの色彩という意味に受け取れますが、その意味を理解する必要があります。忠実とはD50光源(概ねデーライト)下で撮影した場合、D50を光源として測定した結果に近い色彩再現をするという事で、条件内で何も足さない何も引かないという意味です。

青空はより青く緑はより明るく鮮やかにというような、故意に色彩を編集しないため、PSEで編集する場合の元PSとして利用価値が高いPSです。

その色彩特徴をあえて上げるなら、高輝度部に色乗りが良く、白けやすいハイライト部もしっかりと色彩を再現します。また、高彩度な被写体でも細部までしっかりと表現できます。

スタンダード     忠実設定

バラの中央部に差がハッキリ
忠実設定では階調の省略がない