ニュートラル |
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ニュートラルは色彩そのものに目的を持たせず、彩度、コントラストを押さえた設定としているが、レタッチ前提の色彩であることを「素材性」と呼び習わしてきた意味合いとは異なる、一つの色彩個性であると理解しています。スタンダードとニュートラルで双方のコントラストや彩度をどれほど調整しても、同じ色彩にならないことからも明白でしょう。 建物の彩度が低めでコントラストも低く軟調。雲の階調も良く再現され空の色合いは少し異なる |
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スタンダード ニュートラル |
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忠実設定 |
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明るい空の色彩がスタンダードよりしっかりと再現されているが、緑の彩度は低い |
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スタンダード 忠実設定 |
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忠実設定はその素性が分かりにくい色彩の一つでしょう。名前では現物通りの色彩という意味に受け取れますが、その意味を理解する必要があります。忠実とはD50光源(概ねデーライト)下で撮影した場合、D50を光源として測定した結果に近い色彩再現をするという事で、条件内で何も足さない何も引かないという意味です。 青空はより青く緑はより明るく鮮やかにというような、故意に色彩を編集しないため、PSEで編集する場合の元PSとして利用価値が高いPSです。 その色彩特徴をあえて上げるなら、高輝度部に色乗りが良く、白けやすいハイライト部もしっかりと色彩を再現します。また、高彩度な被写体でも細部までしっかりと表現できます。 |
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スタンダード 忠実設定 |
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バラの中央部に差がハッキリ |
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