KOYAMA SOJI |
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年代は団塊の方たちより10年ほど若くいのですが、そろそろ写真の道に入り、35年もの時間が過ぎてしまいました。 アマチュアとして始めた学生時代は、暗室に籠もり酢酸の臭いが染みついて、身体が自分でも酸っぱく感じられました。 プロになりポジフィルムと永らく付き合ってきましたが、10数年前から撮影だけでは出来ない表現を目指して、高価な製版用スキャナやポジフィルムへもう一度出力するフィルムレコーダーを使ってデジタルフォトを始めました。当時はこれほど急速にデジタルカメラがフィルムを駆逐してしまうとは思ってもいませんでした。デジタルカメラの色彩と格闘するうちに、写真の色彩再現全体に対し大きな興味を持つようになり、 雑誌の記事やセミナー講師など勤めさせてもらうようになりました。様々に工夫した自作チャートや測色器を使いながら、「基本的に写真の色彩は作者が決め、コントロールするスキルを持つことこそ重要」と非常にアバウトですが「綺麗と感じる色彩は共通する」という、2つの事を感じてきました。 数年前、CANONが作り上げたピクチャースタイルという仕組みは、ピクチャースタイルエディターという、色彩編集アプリによって「撮影者に自在な色彩表現」をもたらしてくれましたが、操作の難解さではなく概念的になじめないためか、今ひとつ普及していないようです。 このサイトはピクチャースタイルの普及を目的とした様に受け取られがちですが、むしろ撮影者が写真の色彩と、表現についてより自由にさらに創造的になることを応援するサイトにしたいと思っています。 |
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