超忠実を目指して、高彩度LCDチャートとPSEで挑戦する

PSE上の撮影されたチャート

Photoshopで表示させたチャート

同じモニター上の２つの色彩が完全に一致することを目標として、PSEで数値をチェックしながら幾つものサンプルポイントを設定しトライアンドエラーの結果は、13カ所のコントロールポイントを持った複雑なピクチャースタイルになりました。

（作業用色空間はAdobeRGB、基本のPSは「忠実設定」）

高彩度マッチPS

もとのチャートデータ

中彩度グループのチャートと撮影データの差は小さく、ピクチャースタイルごとの差も極端ではないのですが、高彩度グループの、高彩度マッチによる効果は大きく、実写にもハッキリと現れました。

黄緑になってしまう鮮やかな逆光の新緑や、どうしてもレモンの色がくすんでしまう理由がハッキリ見えてきました。

ｓRGBを基準として考えるなら、自然界との差があまりにも大きいとの理由から、彩度圧縮も致し方ないのでしょうが、AdobeRGBを基準に考えると高彩度色彩のリニアリティーは意味があるでしょう。こうして作られた色彩は後からｓRGBに変換してもなお、色彩の特徴をしっかりと保持しています。

忠実設定PS

スタンダードPS

実写結果を全く無視して制作したPSだが、思った以上の成果が

チャートを頼りに色彩一致を試みた「高彩度マッチ」原型PSでの現像結果は、余計な編集が無く見た目に限りなく近い色彩再現となりました。反面、美しさのための編集が無いため、場合によっては白に近い明るい部分に余計な色つきを感じ、ホワイトバランスにシビアだったポジフィルムのような扱いにくさも同居した色彩です。より高い汎用性のためには少し調整が必要です。

ピクチャースタイルのダウンロードでは、実用的に編集した「高彩度マッチ実用」と風景用に特化させた２つのPSを紹介しています。