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デジタルカメラの色彩特性 高彩度マッチの必要性と方法 高彩度マッチPSの性能は

CONTENTS

超忠実の発想と新たな方法論の必要性

◆高彩度マッチによる新世代デジカメ色彩の制作。正しい色彩再現を目指して

◆ピクチャースタイルファイル DownLoadいろいろ

◆ピクチャースタイルって何だ?

◆ピクチャースタイル 基礎知識

◆最低限必要なCMS環境とは

単純に「美しいと感じたから写真を撮る」だから「忠実は色彩の基本」

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すべての写真がそうではないのだが、被写体の美しい色彩や光の状況を単純に「美しい」と感じて、写真を撮る動機付けになる場合も決して少なくないでしょう。
私が若い頃には、使用するフィルムや露出の状況を瞬時に判断し、写るであろう色彩を想像し、その想像の中で絵作りをしながら撮影する事が「プロ」だと教えられてきました。
この教えはフィルムという限られた色再現機材に依存した時代ならずとも、デジタルに完全移行した現在でも一面では正しいと感じています。
しかし、どうしても見たものが「美しい」のにその通りに写らないことに納得できない気持ちもまた事実なのです

勝手に綺麗な色に変える事が良いばかりではありません。

正確な色彩が重要視されるカタログ写真など、大いに迷惑する場合もプロの場合には少なくないのです。

一見綺麗な青空ですが、この色を見て撮りたいと感じた訳ではありません

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LINKs Canon PSE解説ページ

Canon NEW app   ダウンロード

CMS Tools  エックスライト社

此方の色彩の方が、見たときの印象を伝えてく入れていて、何を撮りたかったのか印象に残ります

色彩コントロールのためのチャートについて

デジタルカメラの発色調整にはチャート(カラーチャート)が必須

ポピュラーなマクベス カラーチェッカー

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最も一般的なチャートと言えば、マクベスカラーチェッカーですが、色数か少なく明るい色彩が含まれていないため、是時たるカメラの色彩をコントロールするには無向きです。

顔料プリンターで自作したカラーチャート

下記色域図は実際のプリント結果を測定した実測値です
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測色機さえあれば既製品のチャートでなくとも、チャートを自作する事は容易です。最も適しているのは経年変化の少ない顔料インクのプリンターで、蛍光染料の含まれない上質な用紙を使うことで、目的の色彩を網羅したチャートが作れます。

私がつかっているチャートは、中間濃度で鮮やかな12色と、明るく鮮やかな色彩の12色を組み合わせた物です。

4色以上の多色インクを使うプリンターの色域は平面的に見ればAdobeRGBを超える部分もあり、驚くほどの高彩度が再現出来そうです。

一見色域が広そうなプリンタですが、立体的に色域を観察すると、sRGBさえも明るい色彩の彩度が不足して表現できない事が理解できます

究極のデジカメ用チャートを求めて
  高彩度でコントロールが容易なデジカメチャートは、液晶ディスプレイ

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モニターで再現出来る最高彩度の12色相

一般プリンターで再現出来る中濃度高彩度の12色相

明るく彩度が低めのライトトーン12色相

キャリブレーションによって発色の繰り返し精度を安定させ、均一な濃度が期待できるデジタルユニフォミニティー補正回路を持つNANAO CGシリーズをつかったチャートが最も現実的と判断して、デジタルカメラ用のチャートを作成して表示させた。

撮影はLCD上の画素にピントが合わないように僅かにピンぼけで撮影した結果を、同じLCD上で比較検討する方法をとった。

モニタは均一な再現性のためデジタルユニフォミティー補正回路を持ち、やや不満足ながらコストを優先しAdobeRGB比92%のCG222Wを使用

ハードウエアキャリブレーションで、白点輝度=80cdとし5000K(D50ではない)にキャリブレートした

EOS 1Dmk3でチャートを撮影した結果

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Canonのハイエンドデジカメのひとつ1Dmk3を使ってLCD高彩度チャートを使ったテストを行いました。

最高彩度では赤付近は彩度低下が少ないものの、緑や青は明らかに低彩度へと圧縮され、緑の輝度は低く青〜紫は異様に明るく再現しています。
中間彩度では輝度の変化は非常に少なく、彩度の変化もかなり小さくなっています。
高輝度では輝度変化こそ御大きくないのですが彩度はかなり低めに圧縮されています

作り出されたデータの色域は確かにAdobe RGBですが、AdobeRGB の色彩が正しく再現されるわけではない事が如実に表れています。正しく色彩が再現されることと、美しい写真が関係有るかどうか、PSEを使って可能な限りAdobeRGBの色域を正確に再現できるPSを作ってみます。

↑色相と彩度の変化

↑輝度の変化