ポピュラーなマクベス カラーチェッカー |
||
最も一般的なチャートと言えば、マクベスカラーチェッカーですが、色数か少なく明るい色彩が含まれていないため、是時たるカメラの色彩をコントロールするには無向きです。 |
||||
顔料プリンターで自作したカラーチャート |
||||
測色機さえあれば既製品のチャートでなくとも、チャートを自作する事は容易です。最も適しているのは経年変化の少ない顔料インクのプリンターで、蛍光染料の含まれない上質な用紙を使うことで、目的の色彩を網羅したチャートが作れます。 私がつかっているチャートは、中間濃度で鮮やかな12色と、明るく鮮やかな色彩の12色を組み合わせた物です。 |
||||||||||||
4色以上の多色インクを使うプリンターの色域は平面的に見ればAdobeRGBを超える部分もあり、驚くほどの高彩度が再現出来そうです。 |
||||||||||||
一見色域が広そうなプリンタですが、立体的に色域を観察すると、sRGBさえも明るい色彩の彩度が不足して表現できない事が理解できます |
||||||||||||
究極のデジカメ用チャートを求めて |
||
モニターで再現出来る最高彩度の12色相 |
||||||||||||
一般プリンターで再現出来る中濃度高彩度の12色相 |
||||||||||||
明るく彩度が低めのライトトーン12色相 |
||||||||||||
キャリブレーションによって発色の繰り返し精度を安定させ、均一な濃度が期待できるデジタルユニフォミニティー補正回路を持つNANAO CGシリーズをつかったチャートが最も現実的と判断して、デジタルカメラ用のチャートを作成して表示させた。 撮影はLCD上の画素にピントが合わないように僅かにピンぼけで撮影した結果を、同じLCD上で比較検討する方法をとった。 |
||||||||||||
モニタは均一な再現性のためデジタルユニフォミティー補正回路を持ち、やや不満足ながらコストを優先しAdobeRGB比92%のCG222Wを使用 ハードウエアキャリブレーションで、白点輝度=80cdとし5000K(D50ではない)にキャリブレートした |
||||||||||||
EOS 1Dmk3でチャートを撮影した結果 |
||
Canonのハイエンドデジカメのひとつ1Dmk3を使ってLCD高彩度チャートを使ったテストを行いました。 最高彩度では赤付近は彩度低下が少ないものの、緑や青は明らかに低彩度へと圧縮され、緑の輝度は低く青〜紫は異様に明るく再現しています。 作り出されたデータの色域は確かにAdobe RGBですが、AdobeRGB の色彩が正しく再現されるわけではない事が如実に表れています。正しく色彩が再現されることと、美しい写真が関係有るかどうか、PSEを使って可能な限りAdobeRGBの色域を正確に再現できるPSを作ってみます。 |
||||
↑色相と彩度の変化 |
↑輝度の変化 |
|||